普通に考えると「忙しくてバタバタする朝にフェイスパック?」と思われるかもしれませんが、実は働く女性たちの多くは「朝に洗顔・化粧水・下地など、いろいろやるのが面倒」と考えており、これをフェイスパックによる「時短」で解決するという発想で朝をチャンスと捉えました。
朝起きてシートを貼って約1分で「洗顔・スキンケア・保湿下地まで完了させる」という、朝の面倒を解消する新しいライフスタイルの提案は広く受け入れられ、10年間で10億枚も売れる大ヒット商品に成長しました。
このように、時間帯という視点を再編集することで、これまで誰も気づかなかった「しあわせな時間」を掘り起こして、新しい市場を広げることができるのです。
時間軸をずらして別の価値をつくる
最後、3つめは、「時代の視点」。つまり、「もし過去や未来だったら?」という視点で考えてみることです。現代の価値観にとらわれずに、遠い過去や未来へと時間軸をずらすと、新しい視点が生まれてくることがあります。
たとえば、化粧品ブランドの「SK-II」は、「未来に立って過去を振り返る」という視点で、新しい価値を生み出しました。
それまで、多くのスキンケアブランドは「使った瞬間からきれいになる」などといった「今」を起点とした即効性を訴えていました。
そんな中、SK-IIは「未来」を起点にして、「今、行動することが未来を変える(やらないと後悔する)」という予防的な価値を提示しました。
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