また、発行人が美人でモデルのよう(パンド)とか、内容が高尚(クォーツ)、この分野では右に出るものはいない(リコード)、長い文章しか出さない(ミディウム)などの特徴も挙げられるだろう。
だが、何と言っても最近のメディアの大きな性質は、裏側のテクノロジーが洗練されていることである。そのため、こうしたサイトはただのメディアサイトではなく、「メディアテクノロジー・サイト」と呼ばれることもある。自社独自のテクノロジーを開発し、他のサイトに対して競合できる土台を築いているのである。
そうしたテクノロジーは、コンテンツ管理から、ビデオの統合や表示方法、ソーシャル・ネットワークへの拡散方法、読者新規獲得のためのしくみ、広告販売の方法、アナリティクスの結果に基づいて何らかの処置をするしくみなどが一体化され、多面的、効率的にサイトが運営できるようになっている。それぞれは細かな機能だが、それが自動化されるなど、コンテンツの効果を最大限得られるようにしているのだ。
実際、こうした機能を開発するメディア関係のテクノロジー・スタートアップがたくさんあり、メディアサイトがこれらの会社を技術ごと買収して統合するということを繰り返している。テクノロジー主流のメディアサイトが全力で飛びかかってくるのだから、従来の新聞や雑誌のオンライン版などはタジタジな感じになってしまうのだ。
テクノロジーは今やあらゆる領域に浸透しているが、メディアも例外ではない。そしてそんなテクノロジーによって、メディアサイトやジャーナリズムはずいぶん生まれ変わっているのである。