原油先物は週明け22日アジア時間の取引で上昇している。米沿岸警備隊が週末にベネズエラ沖の国際水域で石油タンカーを拿捕(だほ)したことを受けた。
当局者が21日にロイターに語ったところでは、沿岸警備隊はベネズエラ近海で別の石油タンカーを追跡しており、拿捕すれば今週末で2隻目、2週間足らずで3隻目となる。
0141GMT(日本時間午前10時41分)時点で、北海ブレント先物は0.44ドル(0.73%)高の1バレル=60.91ドル、米WTI先物は0.40ドル(0.71%)高の56.92ドル。IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は市場の上昇について、トランプ米大統領がベネズエラに出入りする制裁対象の石油タンカーに対する「全面的かつ完全な」封鎖を発表したことや、その後のベネズエラ周辺での展開、そして地中海でのロシアの影の船団に対するウクライナのドローン(無人機)攻撃など地政学的動向が材料だと指摘。
「市場は、米国が仲介するロシアとウクライナの和平交渉が近いうちに永続的な合意に達するという期待を失いつつある」と語った。
ロシアの通信社が報じたところによると、同国のウシャコフ大統領補佐官は21日、ウクライナ紛争終結に向けた米国の提案に欧州とウクライナが加えた変更について、和平の可能性を高めるものではないと述べた。
[ロイター]

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます