その上で、「ビートルズは文化的にも商業的にも史上最も売れたアーティストだ」と、ミルズは言う。

「音楽的にも、スウィフトはカントリーからポップスに軌道修正した程度だが、ビートルズの音楽はロックンロール、ポップス、ソウル、ブルース、バラード、実験的なクラシックなど、はるかにバラエティーに富む。彼らの曲は300年後だって流れているはずだ」

英リバプール大学のホリー・テスラー講師(音楽業界)は、「確かにスウィフトは傑出した存在だ」と認めつつ、「『ビートルズを超えたのか』と言われたアーティストはこれまでにも大勢いる」と語る。

同時に、「スウィフトが成功を収めた世界は、1960年代とは大きく異なる」と、テスラーは指摘する。

「その影響力を考えれば、彼女を現代のビートルズだと言うのは、決して的外れではない。ただ、その影響力と音楽がビートルズと同じくらい不朽のものかどうかは、時間がたたなければ分からない」

テイラーはまだ道半ば

米オレゴン大学のドリュー・ノービル准教授(音楽理論)は、「テイラー・スウィフトはビートルズ並みの成功を収めたと真に言える初のアーティストだと思う」と語る。その上で、両者を直接比較するのは難しいと、ノービルは認める。

テイラーが21世紀の音楽市場を「制覇」できた理由