チェンチオッティによれば、ロックオンは「敵対行為」ではなく「敵対意思」と見なされるが、明確かつ差し迫った脅威がある場合に限って使われるため、今回のような事案は通常の軍事手順を超えたエスカレーションと見なされるのが一般的だという。

中国国防省は、日本の戦闘機が、事前に通告されていた中国空母の訓練空域に繰り返し侵入し、海軍艦隊を妨害したと主張している。

かつてイタリア空軍に所属していたチェンチオッティは、NATO空軍では安全な迎撃を行うための訓練が徹底されていると語る。対象に接近する際はプロ意識を保ち、適切な距離を維持し、明確なコミュニケーションを行うことが求められる。

「常に戦術状況をエスカレートさせずに管理するのが目標だ」と語った。仮に平時の任務中に突然火器管制モードでロックオンされた場合も、パイロットは冷静を保ち、上官の指示に従い、状況を記録するよう指導されているという。

帰還後には、インシデントの詳細を精査し、NATOおよび各国の当局に報告。その後の対応は政治・外交レベルに引き継がれ、警告や抗議、同盟国との調整が行われる。

チェンチオッティは、状況認識を保ちつつ、「コックピット内での無用な反応」を避け、政治リーダーに判断を委ねることが基本方針だと述べた。

専門家と日中両当局者の発言