イスラエル軍の攻撃と封鎖で飢饉(ききん)に瀕しているパレスチナ自治区ガザへ海上ルートで食糧を運ぶ試みとして、第一便の船が12日未明、キプロスのラルナカ港から出航した。

ガザに援助物資を海上輸送する計画は、アラブ首長国連邦(UAE)が資金面をほぼ全て負担し、米国を拠点とする慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」が実施に向けて調整。船はスペインの慈善団体「プロアクティバ・オープン・アームズ」が提供した。

 

「オープン・アームズ」号は、小麦粉やコメなど約200トンの食糧を積んだ艀(はしけ)をけん引して出航。キプロスからガザ北西までの距離は約322キロメートルで通常なら所要時間は15時間程度だが、大量の食糧を運ぶため最大2日かかる可能性がある。

WCKの創設者ホセ・アンドレス氏と最高経営責任者のエリン・ゴア氏は声明で「われわれの目標は、何百万食もの食糧を積んだ船がガザに向けて継続的に航行する海上ハイウェイを確立することだ」と述べた。キプロスでは、さらに500トンの援助物資を輸送する準備を整えたとしている。

米軍も、人道支援物資を積んだフランク・S・ベッソン・ジュニア大将級兵站支援艦がガザに向かっていると明らかにした。



[ロイター]
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