今回の攻撃は高高度対応ドローンの支援を受けて行われたようだ。

「これはひとつには、ロシア軍の能力を示すものだが、他方ではウクライナ側に高度なレーダーステーションがないことを示すものでもある」と、ストゥパクは語る。「また、地上部隊の安全を守るための対空システムも不足している」

 

「その証拠に、ときおり、ロシアの物体認識機能付きドローンがウクライナ領土の内側50キロ地点を飛行しているところを目撃することがある」と、彼は付け加えた。

ロシアの軍事アナリストでフレッチャー法律外交大学院客員研究員パベル・ルジンは、最も注目すべきは、ロシア軍が初めてHIMARSを破壊するまでに、非常に長い時間がかかったということだと語る。

「これほど長い間、HIMARSが無事だったことこそ興味深い。すばらしい成果だ。ロシアは同じ時期に何百基ものMLRS(多連装ロケットシステム)と何千発もの榴弾砲を失った」

「ロシア軍の運のなさが大きかったと思う」と、ルジンは付け加えた。「もちろん、ウクライナ人が創造性に富み、ロシア軍にとって貴重なものを破壊するためにはリスクも冒す、という長所もある」。

米国防総省はそれほど心配しないだろう、と、ルジンは示唆した。「それに、ウクライナ側もより強固にHIMARSを守る方法を学んでいる」

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