だが経済面では、西側の制裁でジリ貧になったロシアが頼りにしたのは中国だ。ロシアの中央銀行は外貨準備のおよそ半分を凍結され、金(ゴールド)か人民元に頼らざるを得なくなった。また侵攻後、ロシアではビザとマスターカードが事業を停止したため、ロシアの民間銀行は代わりに中国の銀聯カードを発行するようになった。

ロシアのコンサルティング会社マクロ・アドバイザリーのCEOで、ロシア経済の権威として知られるクリストファー・ウィーファーは以前本誌の取材で、ロシアは対中依存を深めることに慎重になるべきだと警告した。

「中国はエネルギーや鉱物資源を爆買いし、メイド・イン・チャイナでロシア市場を席巻しようとしている。しかしロシアへの直接投資は微々たるものだ。ロシアから大脱出した西側資本の穴を埋めるには、とうてい足りはしない」

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます