食品残渣に社会的価値を見出し、より豊かな社会の実現を目指す

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国連WFP協会が主催する「WFPウォーク・ザ・ワールド」に参加するニチレイ従業員。この催しの参加費は、国連WFPの学校給食支援に役立てられる

ニチレイフーズはこれまでにも、こども食堂やフードバンク・国連WFP協会への寄付など、食品ロス削減の活動を推進してきた。また、生産工場でも無駄な廃棄を出さないための設備の見直しや配合の見直しを行っている。

それでも、製造過程では欠けてしまったり、大きさが満たなかったりといった理由による食品残渣(ざんさ、食品製造時に出る生ゴミ)は発生してしまう。これまではその全てを肥料や飼料にリサイクルしてきたという。

「しかし、食を支える企業として、食品残渣に『社会的価値』を付加してアップサイクルすることで、これまで以上に豊かな社会を実現したいという想いがありました。それを実現させたのが、今回の取り組みです」と、佐藤氏は語る。

このような食品ロス削減につながる取り組みをブラッシュアップしていったことで、2022年度時点でに全拠点における廃棄物リサイクル率99%を達成した。

日本における食品ロスのうち、売り物にならない規格外品を含む事業系食品ロスは279万トンにも達し、世界全体で途上国などに支援される食料の2倍以上の量とされる。

ニチレイフーズのように食品残渣を効果的に活用する道を模索する取り組みは、食品を取り扱う事業者としてSDGsの目標12「つかう責任・つくる責任」を目指す見本となるのではないだろうか。

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