──多くのアーティストが世代をまたいで活躍しているのに、「次世代のKポップ」を探せという動きが活発だ。どうしてだと思うか。

ミナ(TWICE、26歳) どの世代にもそれぞれのトレンドや特色特徴がある。みんなが世代分けをしようとするのは、それぞれの世代をそれぞれの色によって記憶し、大切にしたいから。「次の世代」に対しても、同じことをしたいのだと思う。

ジヒョ(TWICE、26歳) みんながあまり世代のことを気にしないで、私たちの音楽を楽しんでくれるとうれしいのだけれど。

ロドリゲス 音楽を世代として見るということは、1人のアーティストをデビューから、キャリアのさまざまな地点を経て育っていくのを見守ることだという考え方もある。

企業としての立場で言えば、私たちは常にアーティストの成長を見守っている。最近のアメリカのレーベルはこういうことをあまりやらなくなった。

──これからの数年でKポップはどこに向かうのだろうか。

ジョンヨン(TWICE、27歳) 今のKポップは、美しくて才能にあふれたグループぞろい。だからこそ、その年齢に合ったコンセプトや音楽をもっと見られればと思う。

ツウィ(TWICE、24歳) アーティスト同士のコラボレーションがもっと増えればいいと思う。すごく意外性があるし、楽しい要素だから。

ビンス アメリカ発のポップ音楽はただの「ポップ」であって「アメリカンポップ」とは言わない。音楽の世界では地域の垣根が失われつつあり、どこ発の音楽であれ、ヒットすれば単に「ポップ」と呼ばれる時代が来るだろうと思う。

境界線はぼやけ、Kポップとかラテンポップとかアフロポップといった名前も最終的に単なる「ポップ」になるんだ。

チョー Kポップは次の進化に向けた重要な時期にある。Kポップの「K」は「ポップ」と比べてあまり強調されなくなるだろうと思う。これからはもっとハイブリッドな形の音楽が出てくるだろうが、Kポップ産業がこの分野のリーダーになれればいいなと思う。

ワンダーキッド Kポップには時間をかけて築かれてきた強固な土台があり、その魅力は失われないだろう。Kポップは韓国で発展したけれど、さまざまな国で取り入れられていくだろう。

世界中の若いリスナーがKポップのアーティストに憧れているけれど、全員が韓国でトレーニングを受けられるわけじゃない。それぞれの国でそれぞれの国の「Kポップ」が発展していくはずだ。そこから新しい音楽と文化が生まれる。ヒップホップやロックが世界の音楽産業に影響を与えたように。

スンミン(Stray Kids、23歳) その最前線に僕らStray Kidsが立っていたいと心から思う。Kポップのもっと未来的な面を見てみたい。

ロドリゲス 成功を積み重ねてこられたことについてはすごくうれしく思っている一方で、まだ始まったばかりだという思いも強い。ポップカルチャーにおけるKポップの存在の大きさがやっと世間に知れ渡ったという段階だから。

これからもっとたくさんのアーティストがこのジャンルから出てきて、世界の音楽文化に影響を与えていくはずだ。

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ワーナー・ミュージック・アジアでKポップ部門を統括するシン・チョーは、いずれKポップが「ハイブリッドな音楽」のリーダーになることを期待している COURTESY OF SHIN CHO
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この記事の初出は米グラミードットコム(GRAMMY)です。 https://www.grammy.com/news/future-of-kpop-roundtable-interview-twice-stray-kids-jakops-videos
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