米マイクロソフトは7日、北朝鮮のハッカー集団が今年3月に複数のロシアの外交官を標的にし、ロシアの航空宇宙研究機関への不正アクセスに成功していたと明らかにした。

マイクロソフトは東アジア地域でのサイバー攻撃に関するブログで「北朝鮮のハッカーは、ロシアがウクライナ戦争に集中していることをロシア企業の情報収集の機会として利用している可能性がある」と指摘。ただ、被害を受けた企業などの名称を含む詳細は明らかにしなかったほか、証拠も示さなかった。

この件に関して北朝鮮の国連代表部のほか、在米ロシア大使館からコメントは得られていない。

北朝鮮のハッキング行為を巡っては、ロイターとサイバーセキュリティー企業のセンチネルワンが先月、北朝鮮のハッカーが2022年に少なくとも5カ月間にわたりロシアのミサイル開発大手に不正アクセスを行い、ロシアの極超音速ミサイルとロケット推進剤技術に関する情報を収集できる状態にあったと報告している。

ウクライナ戦争を進めるロシアが北朝鮮との関係を深める中、北朝鮮のハッカーによるロシアへの不正アクセスが事実なら事態が複雑化する可能性がある。

マイクロソフトは今回のブログで、米国の重要インフラを標的とする中国のハッカー集団などについても報告。この件に関して中国大使館からコメントは得られていない。

[ロイター]
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