<英語力やITスキルなどの「認知スキル」と異なり、「レジリエンス」はAIに代替されない。子供はどのように身に着けることができるのか?>

あなたの子供は「すぐ怒る」「挑戦しない」「すぐあきらめる」...?

逆境や困難に直面しても、つらさに耐える力や自分で回復する「レジリエンス」は、大人だけのものではない。

きみのこころをつよくする えほん』(主婦の友社)の著者で日本のレジリエンス教育の第一人者である足立啓美が説く、子ども自身が自分のネガティブな感情を認め、自分で心を鎮めるレジリエンスの育て方について。

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私たちは、経済や社会が不安定で変化の激しいVUCAと言われる時代を生きています。今後10〜20年程度で約47%の仕事が自動化される可能性が高いと言われ、今の子ども達の60%は現在には存在していない職業につくと言われています。

このように、より早いスピードで多くのことが変化していく時代を生き抜くために、子ども達にはどのような教育が必要なのでしょうか。

ITスキル、英語力など、目に見える力(認知スキル)は大事ではありますが、時代とともにAIに置き換わっていく可能性もあります。

一方で、非認知スキルと呼ばれる目には見えない心の力は、誰にも奪われることのない、その子自身の力となり、生涯にわたり良い影響をもたらしてくれます。

経済学者であるヘックマン教授の研究によると、幼児期に非認知スキルを育てることは、経済学的に見ても、投資効果が高いと言われています。

それは、幼児期に非認知スキルを育てておくと、成人した際により社会に貢献できる人材になれるということでもあります。

また、非認知スキル(心の力)を育てることは、認知スキル(アカデミックな力)への良い影響が見られることもわかっています。

非認知スキルと一言で言っても、さまざまな力があります。特に、予測が難しく、不確実性が高い時代において、逆境や困難に負けない力である「レジリエンス」が注目されています。

私たち人間にとって変化というのは心地の良い体験ばかりではありません。時に、緊張やストレスに耐え、課題に取り組み続け、変化の中に好機を見つけ出し、成長していくということが必要です。

これらの変化を乗り越えるためには「レジリエンス」が鍵となるため、この力を育む教育が世界中で行われているのです。先進国の私立エリート校から、後進国の貧困層の女子教育に至るまで、多くの研究者の注目の対象になっています。

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