もっとも、ロシアの軍事ブロガーの間で「強い反発の広がりは見られない」と、ISWは指摘している。つまりギルキンの逮捕が「一部の欧米の報道とは異なり、ロシアの国粋主義者たちやロシア軍関係者の大多数を大きく揺り動かす可能性は低い」ということだ。
ギルキンは民間軍事会社ワグネルの創設者であるエフゲニー・プリゴジンとは公の場で非難合戦を繰り広げていた。だがロシア軍やロシア国防省によるウクライナ侵攻の進め方についてはプリゴジンも攻撃を続けている。
プリゴジンは6月、ワグネルを率いてモスクワに向けて進軍。だが「プリゴジンの乱」は結局、プリゴジンが多くの戦闘員とともにベラルーシに移動することで合意が成立、一日もせずに終わった。
ギルキンはワグネルの仲間だったわけではないが、プリゴジンの乱を受けて「批判の輪を押し広げる用意くらいはあったのだろう」と英国防省は指摘した。「実名でのプーチン批判に対するタブーは大きく弱まっている」
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。
鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます