<ロシアに対する警戒を強めるポーランドとの大型武器取引を見て、旧東欧諸国は新しい武器調達のオプションに目覚めた。欧州製より安くて納期も短い韓国製だ>

<動画>ウクライナによるドローン攻撃により、ロシアT-90戦車が爆撃を受ける瞬間の映像

韓国は武器生産大国としての地位を固めつつあり、武器輸出額は今後4年間で2021年比で最大87%増加する見込みだ。

国営シンクタンクの韓国産業研究院の研究を引用した韓国英字紙コリア・タイムズの記事によれば、2021年には125億ドルだった韓国の武器輸出額は、2027年までに約234億ドルに達する見込み。また韓国防衛産業の雇用者数は2021年の3万3000人から2027年までに約6万9000人に増加するという。

ウクライナ戦争で軍装備品や武器の需要が拡大するなか、韓国は武器輸出を急速に拡大しており、武器売却大国の仲間入りを果たそうとしている。ただし、戦争中のウクライナに殺傷力のある武器を直接供給することは拒否しており、戦争遂行に必要な人道支援や軍需品に限って提供している。ウクライナに殺傷力のある武器を供与することで、ロシアを敵に回すことを警戒しているのだ。

ロイターは5月、2022年の韓国の武器売却額は2021年比で100億ドル近く増加し、170億ドルを超えたと報じた。韓国の尹錫悦大統領は、今後数年間で、アメリカやイギリス、中国、ドイツなどと競合する世界有数の武器輸出国になると宣言している。

4大輸出国目指す

尹は2022年夏、「アメリカ、ロシア、フランスと並ぶ世界4大防衛輸出国の仲間入りを果たすことで、韓国の防衛産業は戦略産業となり、韓国は防衛大国になるだろう」と述べた。

韓国の武器輸出拡大は、大部分がポーランド向けのものだ。尹は2023年7月13日、ポーランドが韓国から武器を追加購入することで合意したと発表した。韓国とポーランドが2022年に合意した韓国史上最大137億ドルの武器輸出合意に続くものだ。

ポーランドは2022年9月、韓国から軽戦闘爆撃機「FA-50」48機を購入する契約を結び、2028年までに納入されることになった。韓国国防部は2023年6月中旬、ポーランドが旧ソ連時代の戦闘機を退役させた後、FA-50がポーランド空軍の後継機になると述べた。

韓国国防部のプレスリリースによれば、2023年末までに12機をポーランドに納入する予定だ。ポーランドはウクライナの同盟国であり、ソ連時代のMiG-29戦闘機をウクライナ空軍に寄贈している。

ポーランドはまた、韓国のK2主力戦車とK9自走りゅう弾砲も購入する。

ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク国防相は2022年11月、「2022年が、ポーランドと韓国の実りある防衛産業協力の始まりになることを確信している」と述べた。韓国とポーランドは同月、韓国のK2主力戦車とK9自走りゅう弾砲の供給に関する57億ドル相当の契約に合意した。

欧州市場で一躍脚光
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