<書くことを仕事にしたい人は増えており、文章術の本は軒並みベストセラーとなっている。しかし、文章が上手なだけでは仕事にならないのはなぜなのか>

ブログやSNSからデビューする書き手は珍しくない。そのため、ライターを目指す人のための文章講座は人気で、書店の文章術コーナーも盛り上がっている。

しかし、「文章力以外のスキルや考え方が文章力以上に重要」と述べるのは、書籍、雑誌、ウェブメディアなど多くの媒体で活躍する、佐藤友美氏。そもそも書くことを仕事にするということはどういうことなのか? 『書く仕事がしたい』(CCCメディアハウス)より抜粋する。

◇ ◇ ◇

最初に結論を言ってしまいます。書く仕事で生きていくのに最も重要なのは、文章力ではありません。文章が上手いことと、書いて生きていけることは、イコールではないのです。

もちろん、文章力がまったく必要ないわけではありません。でもくり返しますが、書く仕事で生きていくのに重要なのは、文章力(だけ)ではありません。

この仕事は、おそらくみなさんが想像しているよりもずっと、「文章力以外」のスキルやものの考え方が大切な職業なのです。

「書きたい。でも自分には書く才能がないから無理だ」と思っている人がいたら、いったん、その思い込みを捨ててください。もちろん書く才能がある人はラッキーです。ですが、書く才能がなくても、この仕事は十分成立します。

とくにライターは、プロスポーツ選手や、アーティストのように、選ばれしものにしかできない仕事ではありません。

そして、独自の視点や切り口が必要だと言われているコラムニストやエッセイストのような作家業ですら、「文章力以外」のスキルやものの考え方が、文章力と同等以上に重要なのです。

ライターとはどんな仕事か?

「書く仕事がしたい。でも、自分にそんな才能があるかどうかわからない」。これは、ライターを目指す人から、よく聞く言葉です。

このように思っている人たちは、ライターという職業を小説家などの作家業と同じと捉えているのではないかと感じます。だから、特殊な「才能」が必要だと思ってしまっているのではないでしょうか。

スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
PR
日本語を日本語に翻訳する仕事
【関連記事】