<今後明らかになる起訴内容が浮気の口止め料のような軽いものだけであれば、トランプの支持率はここからさらに上昇する可能性がある>

ニューヨークで起訴された後もドナルド・トランプの支持率は上昇し、共和党の最有力大統領候補としてトップを走り続けていることが、本誌の独自調査でわかった。

トランプは3月21日、自身が逮捕されるとSNSで訴えたが、そのとおり、30日に起訴が発表された。これによって、彼は刑事事件で起訴される初の大統領経験者となった。

トランプに対する捜査は、AV女優への口止め料支払いや自身の業務記録にまつわる選挙資金法違反の容疑で行われてきた。トランプは起訴を政治的動機によるものだとし、不正行為を否定している。

共和党は直ちにトランプの擁護に走り、起訴は共和党の指名を勝ち取り、大統領に返り咲きをはかるトランプの助けになるだけだと述べた。

その傾向は、本誌がトラファルガー・グループに委託して行なった世論調査にも示されている。

トランプ起訴の見通しが明らかになる前の3月14日〜19日にかけて行った調査では、トランプは共和党大統領予備選挙に投票を予定している有権者の43.8%に支持されていた。

起訴後の3月22日〜25日にかけて行われた2回目の世論調査では、トランプへの支持は逆に44・4%に増えた。世論調査は1082人を対象に行われ、誤差は2・9%だった。

支持率過半数の可能性?

どちらの調査においても、フロリダ州知事のロン・デサンティスの支持率は、立候補の可能性が高い11人の中で2位だった。だがトランプ起訴のニュースを受けて数字が落ち込み、32・2%から30・4%へと下がった。

トランプに対する捜査の根拠は、マンハッタンでの事業に関する疑惑のほか、2016年の大統領選挙の前に、AV女優のストーミー・ダニエルズに口止め料を払って自分との関係を秘密にさせた容疑だったが、起訴内容は今のところ封印されている。

「共和党を支持する有権者が、今回の起訴内容にはそれほど説得力がなく、ほとんどがストーミー・ダニエルズに関する容疑だと考えるなら、トランプの支持率は50%に増えるかもしれない」と、トラファルガーの主任世論調査員ロバート・カハリーは言う。「そうなれば、共和党の大統領候補者はこれ以上増えないだろう。態度を決めかねている人の中が、出馬を止めるからだ」

トラファルガーの世論調査はまた、現職のジョー・バイデン大統領あるいは他の民主党候補に勝てるかどうかに関係なく、有権者が純粋にどの共和党候補者が大統領にふさわしいと思っているかを把握しようとした。すると、デサンティスの支持率はトランプにかなり近づき、38.5%から40.2%にまで迫った。

コアな支持者はトランプ一筋