核攻撃に対するアメリカの主要な防衛手段は、地上配備型ミッドコース防衛システム(GMD)だ。だがミサイルの数は限られており、技術系ニュースサイト「ザ・バージ」によると、1999年以降に行われた18回のテストのうち、少なくとも8回は失敗している。

アメリカ物理学会が今年発表した研究では、GMDは「限定的な核攻撃であっても対抗手段として」頼ることはできないと結論づけている。

「ロシアの膨大なミサイル兵器を寄せ付けない防御体制という考えは、幻想にすぎない」と、この研究を共同で行ったマサチューセッツ工科大学(MIT)の核専門家ローラ・グレゴは言う。

2019年の国防総省のミサイル防衛レビューによると、アメリカは「大規模で高度なロシアと中国の大陸間弾道ミサイル能力への対処法として、核の抑止力に頼っている」という。

ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます