リアルでのコミュニケーションに比べて、オンラインでは、聞くことに疲れやすくなります。そして、オンラインならではの微妙なタイミングのズレや、話が重なったときの気持ち悪さもあるでしょう。

そんな状況の中で、ブワーッとよどみなく喋ってしまうと伝わりにくいもの。いつもよりも「間」を意識しながら喋ることが大事です。

間を置くときに少し口角を上げると、笑顔に見えていいです。少しずつ笑顔を挟むことで、上機嫌であることがわかり、話も伝わりやすくなります。

井手 リアルのコミュニケーションとは違うポイントで大変参考になります。では2つ目をお願いします。

ひきた 2つ目は「相手の声を入れながら喋ること」です。

途中で「これはどうでしょうか?」とQ&Aを入れることで、相手に考えてもらう時間を作りましょう。大学でも、先生の声だけがする授業ではダメで、学生の声がする授業が理想と言われたりしますよね。

「立て板に水」で自分ばかりが喋っていても、実は伝わっていないことは多いものです。相手に考えてもらう時間を作るのは、緊張感を生むことにもなります。参加型にすることで、相手が単なる聞き手ではなくなるわけです。

オンラインのときはPowerPointをQ&A形式で作っておくと進めやすくなるでしょう。

井手 参加型にすると、一体感だけでなく緊張感も生まれるんですね。確かに相手の達成感や充実度も変わってくると思います。では最後、3つ目をお願いします。

ひきた 3つ目は「短く話すこと」です。

岡田斗司夫さんが言っていたんですが、TBSの「News23」は7秒ごとにカメラ割りを変えていたんだそうです。それは、7秒ぐらいで人は飽きてしまうから。

人が集中できる限界は、テレビの15秒CMくらいだというイメージでいていいのではないでしょうか。実はYouTubeのCMも7秒程度のものが増えています。

そんな中で、15秒で喋るクセをつけてみるといいと思います。15秒というと短く感じるかもしれませんが、3センテンスくらいは喋れるものです。

15秒をひとまとまりにして喋るクセをつけておくと、驚くほどわかりやすく人に伝わります。これを意識するだけでダラダラと冗長になることも防げます。

「書くように話す」「話すように書く」

井手 「なるべく短く」という考え方は、ひきたさんが本を書くときにも大事にされているそうですね。

ひきた そうなんです。私は本の原稿もすべて音読して秒数を計って、何秒で読めるかを意識しています。

1章を4分で読み終わるように計算していまして、地下鉄の1駅の区間の時間で読めるのが理想。ちょっと物足りないなと思うくらいが、飽きられずに読んでもらう秘訣かなと思います。

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