「街の通りは水浸しとなり、飲料水に下水が混ざっている。コレラを含む多くの感染症の拡大につながるリスクは大きい」と、WHOの地域事務局長を務めるドリット・ニッツァン博士は、5月にキエフで開催された記者会見の席上で指摘した。
マリウポリのヴァディム・ボイチェンコ市長は5月の時点で、同市の住民のうち最大で1万人が2022年中にコレラを含む感染症によって死亡するおそれがあると警告したと、ザ・ニュー・ボイス・オブ・ウクライナの記事は伝える。
マリウポリの街の大部分は、戦闘によって非常に大きな被害を受けており、市内のインフラは悲惨な状況にある。その修復には数十億ドルの費用がかかるとみられ、こうした状況が、アウトブレイクを阻止する取り組みをいっそう困難にするおそれがある。ウクライナ当局の推計によると、マリウポリでは10万人の住民がいまだに市内に留まっている。
(翻訳:ガリレオ)
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