そこで何とか勝ったとしても、気を付けないといけないのは、この春にも予定されている訪米だ。安倍首相の時代ならば、日米の結束を再確認し、アジアでの中国の拡張を牽制できれば大成功だった。岸田首相の時代なら、ウクライナ戦争を念頭に、「法の支配」「自由と民主」「市場経済」の重要性をうたっていればよかった。

「反中タカ派」のリスクを回避せよ

ところが今回は、「法の支配」とか「自由と民主」の重要性をトランプに言うと、彼は自分に対する説教、嫌みだと思って怒り出すかもしれない。

そしてもっと重要なのは、トランプは今、中国敵視を手控えている、むしろ中国を引き込んで世界を仕切っていこうという構えでいることだ。気を付けないと、日本は反中タカ派のまま世界の真ん中でトランプにはしごを外され、タカの焼き鳥にされてしまいかねない。

ではどうする? 日中対立とか台湾防衛など物騒な言辞は心にのみ込んで、トランプに対してはただ、「アジアの安定と平和を共に築いていこう。武力で現状を変更することのないアジアを、中国も引き込んで共に築き、共にノーベル平和賞をもらえるようにしよう」と呼びかける。

それでも日米同盟、在日米軍はアメリカにとって必要