元米国防長官「同盟国を持たぬ国は衰退する」

親しみを込めてトランプ氏を「ダディ(父親)」と呼び、物議を醸したマルク・ルッテNATO事務総長は「アフガンで死という犠牲を払った米国人2人に対し、他の同盟国も家族のもとへ帰れなかった兵士が1人いる。米国が攻撃を受けたら同盟国は米国と共にいる」と強調した。

かつてジャーナリストとしてアフガンで取材したポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相は「わが国の兵士の軍務を嘲笑う権利など誰にもない。同盟国とともに海外任務で払ったポーランド兵の犠牲は忘れられることはなく、過小評価されることも許されない」と静かに憤った。

第1次トランプ政権で国防長官を務めたジェームズ・マティス氏は「同盟国を持つ国は繁栄し、持たぬ国は衰退する。だが同盟とは単に署名された文書ではない。それは共に分かち合った犠牲(血)によって鍛え上げられた絆なのだ」と述懐している。

米国の時代は終わりを告げようとしている。それを私たちは目撃しているのかもしれない。

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