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RMITSCH/GETTY IMAGES

道義的な意味での代償もある。ユダヤ教聖職者の故ジョナサン・サックスはこう書いている。「行動の道徳的な可否は、誰かに対して責任を負っているとか、地球は自分たちの私有物ではないとか、自分たちは未来の世代と(神との)契約でつながっていると考えれば納得しやすい」。もし私たちが今、権利だけを振りかざして未来の世代への責任を認めないなら、道義的に行動することができなかったということになる。

コロナ禍で数百万人を超える人々の命が奪われたこの2年間に、こうした考え方はさらに説得力を得たと言っていいだろう。医療や経済の混乱と無縁だった人はいない。それでも暗闇の中で、人類の素晴らしさを目にすることがあった。無数の人々とさまざまな専門家が、人類の集団的な健康を何より重要なものとして働いてくれた。

個人主義が極まったこの時代において、「私」のメンタリティーから「私たち」のメンタリティーへの変化が見えた。そして、私たちは力を合わせて、この時代における最大級の課題に取り組むことができるという信念が再び生まれた。

未来への責任を感じずにはいられない

大きなチャンスの年である今年、もっと清潔で健康的な地球をつくる戦いにおいては、世界レベルで同様の「私たち」というメンタリティーが必要になる。この世界に生きる者同士が互いにつながっていることを認識できれば、世界的な脅威を目の前にして国境で人を区切るなどできないこと、最終的には全員が安全でなければ誰一人として安全ではいられないことが分かるはずだ。

人類は過去1世紀の間に信じられないほどの進歩を遂げた。それは予想をはるかに上回り、大気圏をも飛び越えた。宇宙からの地球の姿を見たことがあるなら「人類の大いなる跳躍」だけでなく、私たちの星の脆弱さや、宇宙の繊細なバランスと神聖なる調和をも目にしているはずだ。

これを目の当たりにすれば、現在への畏敬の念と未来への責任を感じずにはいられない。緊急性を身に染みて感じ、私たちの世代において最も普遍的な課題に取り組もうという意欲も湧くはずだ。

人類にとってできる限り明るい未来をつくり出すために喫緊の課題となっているのは、自然と人間、そして唯一無二で脆弱な私たちの惑星を念頭に、生活の仕方、働き方、ビジネスの仕方を考えることだ。

今こそ行動する時だ。子供たち、孫たちの厳しい目で私たちは裁かれる。私たちの世代で移行を成し遂げてみせよう。この新しい年を一瞬たりとも無駄にはできない。

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植樹するエリザベス女王とチャールズ皇太子 ANDREW MILLIGANーPOOLーREUTERS
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