<密猟に遭い、涙を流したサイが南アフリカの保護区に放された>

24日、かつて密猟者に角を切り取られたサイが南アフリカで野生に戻された。

シハと呼ばれるこのミナミシロサイは、2016年に起きた密猟事件に巻き込まれた。犠牲になった5頭のうち、唯一生き残った雄だ。このときの怪我のために、その後30回もの手術を受けることとなる。

事件後に公開された涙を流すシハの写真を見て、世界中の動物を愛する人々から怒りが噴出した。

シハを引き取ったのは、密猟に遭って生き残った動物を保護する慈善団体「セービング・ザ・サバイバーズ」だ。ディレクターのトリスタン・ウッドは「密猟は、麻薬や銃などの違法取引と何も変わらない」と述べる。

サイの角の用途は伝統的な漢方薬だけでなく、成功や富を示すステータスシンボルとして飾られることもある。

南アフリカでは、国外からやってきた出稼ぎ労働者がパンデミックの影響で働くことができなくなっている。家族に仕送りできなくなった結果、多くの人が密猟へと流れる傾向にあるという。

「家族が1日1ドルで生活しているような密猟者にとって、支払われる1000ドルや2000ドルは人生を変えるほどの大金だ」

6年間にわたる大がかりな手術とケアを受け、シハはマラタバ保護区に放たれた。ウッドによれば、保護区にいることで再び密猟に遭わないように観察を続けられ、必要に応じて傷の手当てをすることもできるという。

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