国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストでは、オオメジロザメは、絶滅危惧II類にあたる「危急」(VU)に位置づけられている。この種のサメが直面している最も大きな脅威は、商業漁業およびレジャー目的の釣りだ。オーストラリア政府も、海水浴客の安全確保の一環として、オオメジロザメの捕獲を認めている。

だがオオメジロザメは同時に、気候変動や、人間の活動がもたらす環境変化というリスクにもさらされている。「特にオーストラリア北部では現在、氾濫原にたまる水を採取して、農業や鉱業に利用しようとする動きがある」と、グイダは指摘する。「水環境の変化は、気候変動の影響とあいまって、生物から生息に適した環境をますます奪うことになるかもしれない」

(翻訳:ガリレオ)

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