エマニュエル・マクロン仏大統領は7月12日にテレビ演説を行い、衛生パスを導入するしか手段はないと訴えた。全土で感染者数が再び増加しているなかで、医療機関が再び逼迫し、再度のロックダウンという、より強硬な措置を回避するためには唯一の方法だというのだ。

コロナを巡るルールが目まぐるしく変わるため、飲食店経営者たちは、その内容を把握するのに四苦八苦している。「ル・ブラン・ピュブリック」のルマユーの話では、街にいる警官に尋ねても、最新ルールを知らないことがあるという。

ルマユーは新しいルールに従うつもりだが、新たなコストが生じたり、利益が削られたりする可能性を危惧している。彼はAP通信に対し、「ルール対応専門の従業員がフルタイムで1人必要になりそうだ。警備員も1人配置して、入店拒否に怒る客に対応させなければならない」と語った。「私たちは板挟みになってしまう」

レストラン経営者の多くは、コロナ対策の必要性に理解を示しており、ロックダウンのような、より強硬な措置は避けたいと考えている。

パリでも最古のレストランのひとつであり、エッフェル塔近くにある「ラ・フォンテーヌ・ド・マルス」のオーナー、クリスティーヌ・ブードンは、「私は積極的なワクチン推進派だ。衛生パスはいい考えだし、完全に合理的な方法だと思う。フランスには(コロナの)ほかにも、義務化されているワクチンがある」と話す。

「とはいえ、人々にルールを守らせる役割を私たちが果たすとなると、重荷かもしれない。来店した客の衛生パスを確認するなんて、まるで警察官のようだ。この仕事ができるのは、うちでもいちばん年長のスタッフだけだろう」

(翻訳:ガリレオ)

「衛生パス」やワクチン義務化に反対するデモ
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