<香港で起きていることには強く抗議する必要があった、しかし台湾独立を支持するわけにはいかないと、カート・キャンベルNSCインド太平洋調整官>

台湾をめぐってアメリカと中国が衝突する懸念が高まる中、バイデン政権の高官は、台湾支援との関係維持を同時に配慮する重要性を強調した。

中国の習近平国家主席は、中国が台湾の支配権を引き継ぐのは「歴史的任務」だと述べており、中国高官は敵対する国々に、中国の目標達成に介入したり、中国の力を過小評価したりするなと警告している。

米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベルはアジア・ソサエティ主催のイベントで講演し、アメリカは台湾問題の機微を十分に認識し、理解していると語った

「とてもデリケートな問題だ。危険だが、維持されなければならないバランスをとることが要求される。平和と安定の維持はアメリカにとって重要な利益であり、他の国々もそれを認識するようになっている」と、キャンベルは言った。

アメリカとしては、台湾との「力強い非公式の関係」を支持するが、台湾の独立は支持しないという立場だ。中国政府は依然として領土の一部と見なしているももの、台湾は1949年以来、独立して統治されている。

香港と台湾の関係

台湾を中国に統一することを目標としている中国政府は今年6月15日、台湾が防空識別圏を設定する空域に軍用機延べ28機を送り込んだ。台湾政府が昨年9月に台湾当局が情報を公開し始めて以降、1日では最多の数だ。

これは中国政府による台湾への圧力強化の一端とみられており、香港に対する弾圧を連想させる。米政府当局者は、中国による香港の締め付けに断固として反対し、民主化を求めて広がったデモを支持した。

キャンベルによると、香港を抑圧する中国のやり方にアメリカが不満を抱いていることを「非常に明確に」する必要があった。その理由の一つは台湾問題だ。香港の弾圧に対する海外の反応を中国政府はまちがいなく値踏みしている。台湾に対して強く出ればどうなるかを、中国に示すことができた、とキャンベルは言う。

アメリカと台湾は国交を結んでいないが、台湾にとっては最も重要な国際的な支援者であり、米国務省は中国政府に台湾に対する脅しをやめるよう強く求めてきた。

中国は、アメリカに口を出す権利はないとし、アメリカの介入を受け入れようとしない。日本の麻生太郎副総理兼財務相が、中国による台湾侵攻に際しては日米で一緒に台湾を防衛しなければならないと語ると、6日、中国外務省の趙立堅報道官は激しい言葉で非難した。

「中国は昔とは違う」
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