そこで、今後の人生でもこの方法で後悔と向き合っていきたい。外国語を学んでいないことへの後悔の気持ちにも、そうやって対処しようと思う。

よくよく考えると、私が本当に憧れているのは、語学の達人のように見られることだと気付いた。それなら、外国人の役を演じる俳優に発音を指導するアクセントコーチに習えばいい。長い年数をかけて語学を勉強しなくても、数週間のトレーニングでもっともらしい発音が身に付く。

やがて、ラボでさまざまな国の学生を相手に、それぞれの学生の国の言葉を次々と使い分ける(かのように見える)私の雄姿をお目に掛けられる日が来るかもしれない。

もちろん、それで真のマルチリンガルになれるわけではない。それでも、いくつもの言葉を操るコスモポリタンになったかのような幻想に一時的にでも浸れれば、私には十分なのかもしれない。

(本稿の執筆には、筆者の教え子でエモリー大学教授のランディ・ホールが協力した)

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