タイ政府は15日、抗議デモの過熱を防ぐ緊急措置として、首都バンコクでの5人以上の集会を禁止した。

政府の発表文書によると、「恐怖を生み出す恐れ」や、国家の安全保障に悪影響を与えたり、国民の士気を低下させたりする恐れのあるニュースやオンラインメッセージの発信も禁止される。また、当局が指定した地区へのアクセスも禁じられる可能性がある。

バンコクでは前日、デモ隊が首相府の周囲を占拠し、国王の車列を妨害するなど、抗議活動が激しくなっていた。

国営テレビは「こうした状況を効果的に終わらせ、速やかに平和と秩序を実現するため、緊急措置が極めて必要になっている」とした。

「情報を意図的にゆがめ、国家安全保障や平和と秩序に悪影響を及ぼす誤解を生むようなメッセージを含むニュースなどのメディア、電子情報の発信」も禁じられる。

警察はデモ隊を排除

現地時間15日午前4時(日本時間午前6時)の緊急措置発効後間もなく、タイ警察は、バンコクの首相府周辺を占拠していたデモ隊を排除した。首相府前には14日遅くから、数千人のデモ隊が集まっていた。

デモ隊の一部はごみ箱などでバリケードを作り、抵抗を試みたものの、すぐに押し返された。夜明けまでに数百人の警官が周辺の道路を占拠し、市の職員が清掃作業を開始した。

人権保護団体によると、デモ隊のリーダー少なくとも3人が逮捕された。警察は現時点でコメントしていない。

バンコクでは14日、数万人がデモ行進を実施。プラユット首相の辞任、新憲法の制定、国王の権限縮小を求めた。

13日にはバンコクで、デモ隊が国王の車列に叫び声を上げたほか、14日には一部のデモ隊がスティダー王妃の車列を妨害。車列を護衛していた警官に「出ていけ」と叫んだ。

*内容を追加しました。

[ロイター]
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