しかし、最後にひとつだけ安倍政権にとって救いとなる可能性のある要素がある。

アメリカのトランプ政権がもし二期目に入った場合どう対処したらいいか、日本にとっては頭の痛い問題だ。安倍は巧みにトランプを喜ばせ、貿易と防衛分野へのトランプからの要求を、可能な限り先延ばしにしようとしてきた。

共同通信の最近の調査では、トランプの再選は日本にマイナスの影響を与えると予想する人が71%にのぼっていた。そうなった場合、トランプの交渉相手としては安倍がいまだに最もすぐれていると主張する政治家もいる。

乗り越えるにせよ、打ちのめされるにせよ、コロナウイルス危機への対応は、安倍政権の評価を決定づけるものになりそうだ。

(翻訳:村井裕美、栗原紀子)

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