米株式市場は今年、大きく上昇したものの、歴史が導くところによると来年はより控えめなパフォーマンスになる可能性がある。

S&P総合500種は年初来28%超上昇しており、この水準で今年を終えるとすれば、年間上昇率は1997年に次いで2番目の大きさとなる。

しかし、べスポーク・インベストメント・グループの調査によると、1928年以降、S&Pが20%を超えて上昇した年の翌年は平均上昇率が6.6%にとどまり、すべての年の平均7.6%をやや下回る。

LPLフィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「今年の米株市場は大幅に上昇しているが、昨年第4・四半期は歴史的に悪い状況だった」と指摘。「(上昇は)景気が好調だからではなく、リセッション(景気後退)入りはないと市場が認識しつつあることが要因だ」と語った。

S&Pは昨年、米中貿易戦争で世界経済がリセッションに陥る可能性への懸念が広がる中、2008年の金融危機以降で最大の下げを記録した。今年の市場の上昇は、年初に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを休止し、政策転換したことに支援されてきた。

チャールズ・シュワブのチーフ投資ストラテジスト、リズ・アン・ソンダース氏は、FRBの政策が債券価格を押し上げ、10年債利回りは歴史的低水準に迫ったとし、米経済の健全性を巡る懸念を浮き彫りにしたと述べた。

同氏はまた、来年11月の米大統領選・議会選挙が政治情勢に敏感なヘルスケアなどのセクターの重しになる見通しだとし、1990年代終盤のような市場の大幅上昇を抑制する可能性があるとの見方を示した。

「当時はハイテクバブルの最中で数年にわたり強い状況が続き、バリュエーションに上限がなかった。今は同じようなバリュエーションの過剰サインはない」と語った。

ただ、2020年に弱気相場を見込む向きはほとんどいない。

クレディ・スイス・セキュリティーズの米国株チーフストラテジスト、ジョナサン・ゴラブ氏は「歴史的に低い金利とリスクプレミアムを踏まえると、バリュエーションにはまだ上昇の余地があるだろう」とし、S&Pは来年末に3425近辺を付け、19日の水準比で約7%上昇すると予想した。

また、フェデレーテッド・グローバル・アロケーション・ファンドのポートフォリオマネジャー、スティーブン・チャバローン氏は、来年は小型株への投資でより大きな利益を得られる可能性があるとの見方を示した。

S&Pの大型株は、ラッセル2000指数を構成する小型株と比べて過大評価されているという。



David Randall

[ニューヨーク ロイター]

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