また、バターボールの研究開発担当バイスプレジデント、ジェフ・ミント氏によると、同社は来年、七面鳥の味に似せた植物由来の代替製品を試験的に限定販売する方針だ。ただ、多くの人にとって「感謝祭料理の目玉である柔らかくジューシーな七面鳥に代わるものはない」という確信が、同社にはあるという。

インポッシンブル・フーズとビヨンド・ミートは牛肉のようなバーガーで大成功を収めたが、感謝祭の食卓を飾る七面鳥もどきのハードルはもっと高いと語るのは、植物由来の食品テクノロジー会社、モティーフ・フードワークスで研究開発部門を率いるマイク・レナード氏。

「感謝祭といえば、何といっても七面鳥だ」とし、食感も味も本物の七面鳥に似せた人工肉の作り方はまだ、誰も「解明していない」と話した。

米農務省のスー・キング報道官によると、米国の七面鳥肉消費は近年、年間約50億ポンド(230万トン)と比較的安定して推移している。

七面鳥もどき製品に味と食感の改善を求める消費者は、その理由として、自分の健康に加え、動物愛護と、食肉用に動物を飼育することに伴う環境面のストレスを挙げている。

オレゴン州で医学生の相談係を務め、インポッシブル・バーガーのファンであるマイケル・ジュリエッティさん(32歳)も、おいしい七面鳥もどきを心待ちにしている1人だ。大手の七面鳥肉生産業者は味で市場を支配しているが、ジュリエッティさんは飼育手法が気にかかる。

「工場で育てられた七面鳥は胸の大きい改造種だが、味は以前より良くなった」とジュリエッティさん。「インポッシブル・ターキーが、工場飼育の七面鳥みたいな味だったらいいな。それなら倫理面を気にせずに味わえる」と語った。

(Barbara Goldberg記者、Richa Naidu記者)

[ロイター]
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