イラン国営メディアは4日、イラン革命防衛隊が先月31日に、ペルシャ湾で燃料を密輸しようとしたとしてイラクの石油タンカーを拿捕(だほ)し、乗組員7人を拘束したと伝えた。

ファルス通信によると、タンカーはホルムズ海峡の北に位置するファルシ島付近で拿捕された。革命防衛隊は同島に海軍基地を擁している。

革命防衛隊のラメザン・ジラヒ司令官は、国営テレビに対し「アラブ諸国のために燃料を密輸していた外国の石油タンカーをイラン革命防衛隊の海軍がペルシャ湾で拿捕した」と語った。

国営イラン通信(IRNA)は、革命防衛隊の話として、31日夜にペルシャ湾で拿捕されたのはイラクの船舶だと伝えた。

ジラヒ司令官は、タンカーが70万リットルの燃料を運んでいたと述べた。拘束した乗組員の国籍は明かさなかった。

またファルス通信によると、ジラヒ司令官は「タンカーを拿捕した際、海軍の船舶は交通整理のためパトロールをしていて違法な取引を発見した」と述べ、拿捕はイランの司法当局との協力で行われたと付け加えた。

「タンカーはブシェール港に移送され、燃料は当局に引き渡された」という。

米海軍のバーレーンを拠点とする第5艦隊の報道官は、メディアの報道を確認する情報はないとしている。

イラン国営の英語放送テレビ局プレスTVは「革命防衛隊が船舶を停止させ、拿捕する様子」だとする映像を放送。「船舶はイランの領海で拿捕され、ディーゼル燃料を輸送していた」と伝えた。

イランは先月、原油密輸の疑いでパナマ船籍の石油タンカーを拿捕したほか、国際的な航行規則に従わなかったとして英国のタンカーも拿捕している。

[ドバイ 4日 ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます