この「コンクリート化」がイスタンブールを住みにくくしたとクラーンは考えている。「今でも世界屈指の素晴らしい都市だが、20~40年前の姿を知る人たちはコンクリート化された街に愛想を尽かしている。だからみんな、もっと緑の多い土地へ移っていく」
再投票でも有権者が、勇気を持って野党候補を支持したという事実。それはエルドアン政権に近い保守層だけが潤うAKP市政に有権者がノーを突き付けた証拠であり、もっと庶民が暮らしやすい街にしたいという切実な思いの反映でもある。
イマモールはその柔らかな物腰と、多様性を重んじ、全ての市民のための市長になるという約束で有権者の心をつかんだ。
もちろん、これですぐに頭脳流出が止まるわけではないだろう。しかしAKP支配下で息苦しくなっていたイスタンブールにとって、これが喜ばしい一歩であるのは間違いない。
<2019年7月9日号掲載>
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