Aditya Kalra
[ニューデリー 27日 ロイター] - インドのメディア団体は27日、記者が記事で取り上げる人物の同意を得ることを義務付ける政府のプライバシー法について、事前検閲に当たり、報道機関の閉鎖につながりかねないと最高裁で訴えた。
ロイターは26日、報道機関21社が、同法は調査報道を踏みにじり、インド政府による記者の情報源の特定を可能にするとして異議を申し立てたと報じていた。
デジタルニュース出版社協会(DNPA)の代理人を務める弁護士は裁判官らに「ニュースとは何かという概念を根本から変えるものだ」と述べた。「許可を求めなければならないなら報道機関は閉鎖に追い込まれる。そうなれば完全な事前検閲体制だ」と訴えた。
報道機関側が今月初めに提出した書面によると、メディア各社は8月の政府との会合で、同法は報道の自由を守るとの確約を得た。しかし欧州連合(EU)やシンガポール、英国とは異なり、記者を適用対象から除外する規定が明文化されていないことに危機感を抱いているという。
報道機関側は2027年5月から適用される同法の問題条項の大半を無効にするよう求めている。同法により記事の削除を強いられる可能性があるほか、政府が報道機関に情報の提出を要求する権限を得ることで、記者の情報源が明らかになりかねないと主張している。