[26日 ロイター] - ロシアの製油所が10月、軽油生産を増やしている。ロシア政府が、米国との供給合意を受けて輸出枠を認めたことが背景にある。

トランプ米大統領は9日、プーチン大統領がロシア産軽油を米国および世界市場に供給することで合意したと明らかにした。これに伴い、米国はロシア産燃料に対する制裁を一時的に解除した。

ロシアは8月に軽油輸出禁止措置を導入した。以降、石油各社は国内需要に見合う水準まで生産を抑制するとともに、政府間協定に基づく中央アジア諸国向け供給も制限していた。

トレーダーの話では、ロシア政府は継続中の軽油輸出禁止措置の例外を認め、トランプ氏との合意に基づく燃料供給を可能にする輸出枠を設定した。

業界関係者によると、ロシアの軽油生産量は10月前半で1日当たり約16万トンとなり、9月の同17万5000トンから減少した。しかし10月半ばに新たな輸出枠が認められた後、生産量は1日当たり18万トン近くまで回復し始めた。

関係者の説明に基づくと、穀物収穫の終了や夏季のドライブシーズン終了といった季節要因から、10月の国内消費量は通常1日当たり約14万トンまで減少する。このため輸出に回せる数量は少なくとも1日当たり4万トン、月間では100万トン超に達する計算で、このうち20万─30万トン程度は近隣諸国向けに必要になる可能性があるという。

関係者らは、政府が今後も基本的に輸出禁止措置を維持しつつ、輸出枠を活用して輸出量を管理し、国内市場の動向や生産量の変化を監視していくとの見方を示した。

LSEGのデータによると、ロシア産軽油4万トンを積載し、ニューヨークに向かうマルタ船籍タンカーが23日に追跡システム上で確認された。

ロシアのペスコフ大統領報道官は23日、最初のタンカー出港後も、ロシアから米国への定期的な軽油輸出は継続すると発言している。

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