Bhanvi Satija

[マドリード 25日 ロイター] - 武田薬品工業のがん領域製品開発責任者、フォン・カン・モロー氏はロイターに対し、胃がん領域の抗がん剤「アルコタトゥグ・タバテカン」(TAK―921)の新薬承認に向け、日本の当局に来年申請する予定だと明らかにした。

腫瘍評価項目である生存期間の延長と、がんの進行を遅らせることが後期臨床試験で確認されたことを受けた動きとなる。

TAK―921の臨床試験は、少なくとも2回の治療を受けた進行性胃がんまたは胃食道接合部がんの患者を対象に実施された。日本と中国の計464人の患者を対象に実施し、武田は結果をスペイン・マドリードで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の学術集会で発表した。

TAK―921を投与された患者の生存期間の中央値は10.2カ月となり、医師が選択した化学療法を受けた患者の6.9カ月を上回り、統計的に有意の差が出たと判断された。

病状が悪化するまでの期間の中央値も、TAK―921が7.1カ月となり、化学療法の3.1カ月より遅かった。

モロー氏は「患者が重篤な状態にあったにもかかわらず、この治療に耐えることができた。さらに、当社は引き続き有意な有効性を示すことができた」と語った。

一方、TAK―921を投与された患者のうち重篤な副作用が認められた割合は約47%と、化学療法を受けた患者の約56%を下回った。TAK―921の投与を受けた患者で最も多かった副作用は貧血(赤血球数の減少)で、約20%だった。これに対し、化学療法を受けた患者では約13%だった。

アナリストからは、今回の結果はがん領域でより焦点を絞った武田の戦略にとって「堅実な船出」になったと評価する声が出た。

武田は肺がんを含む胸部がん、血液がん、胃がんの領域の製品開発を優先している。

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