[25日 ロイター] - 英国はカナダ主導の「防衛・安全保障・レジリエンス銀行(DSRB)」に参加しない方針だと、事情に詳しい関係者が明らかにした。ただ両国は、それぞれの防衛資金構想の間で協力の枠組みを策定すると表明した。

両国政府は25日の声明で、投資機会や戦略的課題を巡り互いに支援するため、相互に補完し合う2つの独立した機関を設立することで合意したと発表。

「多国間防衛メカニズム(MDM)とDSRBが共通の目標を最も効果的に推進する方法について、緊密に連携して検討してきた。両制度の利益にかなう協力の枠組みを策定することで合意した」とした。

別の関係筋によると、両国政府は新銀行の本部所在地や共同調達の規模、加盟国への融資、将来の新規加盟に関する規則など、主要な問題で合意できなかった。

同筋によると、MDMは防衛投資の加速、資金供給を通じた共同調達、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の需要集約による調達コストの削減に重点を置く。一方、DSRBは個々の国家向け融資により重点を置き、防衛産業やサプライチェーン(供給網)への投資を支援することでMDMを補完する。

DSRBは欧州主要国の支持確保に苦戦しており、英国はこれまで同構想と距離を置いていた。

英加両国は、MDMとDSRBが緊密に連携するよう制度を設計し、産業面で新たに浮上する優先課題や投資機会、戦略的な資金調達上の課題を巡り相互に支援できるようにすると表明した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。