Yomna Ehab Siyi Liu
[5日 ロイター] - サウジアラビアは11月積みの原油公式販売価格(OSP)について、アジア向けを予想外に引き下げる一方、北西欧と地中海地域向けを引き上げた。5日公表の価格設定資料で明らかになった。
アジア向けの主力油種アラビアンライトのOSPはオマーン・ドバイ平均価格を1バレル当たり5ドル下回る水準とした。前月から3ドル引き下げた。ロイターのデータによると、値引き幅は2020年6月以来の大きさとなる。
ロイター調査では、中東の指標原油価格の上昇に合わせて3ドル引き上げられると予想されていた。
国有石油会社サウジアラムコは、より重質なアラビアンミディアムとアラビアンヘビーのアジア向けOSPについては、5ドルとさらに大幅に引き下げた。
事情に詳しい関係者が先週明らかにしたところによると、アラムコは過去最高水準の輸送運賃に伴う買い手の負担を補うため、オマーン沖から積み出される原油の値引きを検討していた。地域紛争で輸出が打撃を受ける中、市場シェアの維持を図ろうとする動きだ。
一方、アラムコは紅海のヤンブー港からの輸出を再開したことを受け、北西欧向けのOSPを全油種で3ドル引き上げた。
米国向けの価格は据え置いた。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日の会合で、11月の原油生産目標を据え置くことで合意した。来年まではさらなる生産政策の調整が行われる可能性は低いとの予想に沿った決定となった。