Tim Hepher
[パリ 2日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスは、9月に72機の航空機を納入した。前年同月の73機にほぼ匹敵する。業界関係者が2日明らかにした。
確認されれば、アナリストが予想していた追跡可能な納入総数(60機代半ばから後半)を上回る。ジェフリーズのアナリストらは68機と推定していた。
ベストセラー機「A321neo」の部品に関わる最近の製造上の不具合による影響をはじめ、エンジンやその他の部品の従来の不足など、システム全体の遅延がもたらす影響が懸念される中、今回予想外のペースの回復が見られた。
関係者によると、エアバスは準備間隔の短縮によるコスト増が見込まれるにもかかわらず、A321neoの納入を継続させるため航空会社に譲歩案を提示したという。
ただ年末の目標達成には、第4・四半期に過去最多の航空機を納入する必要がある。民間航空機部門のラーズ・ワグナー最高経営責任者(CEO)は今週、約870機の目標達成に「非常に自信がある」と述べた。
業界関係者は今週、9月の実績は計画を下回る水準で終了する見込みで、最近の遅延蓄積の影響で合計20機の納入が第3・四半期から第4・四半期にずれ込んだと指摘した。
一方エアバスは、今年初めに航空機の水平尾翼から工具が発見されたことを受け、A330型機について異物の有無を確認するよう航空会社に助言したと明らかにし、これにより納入が遅れている。
この勧告は、今年後半に規制当局による命令が出る可能性を見越したもので、2021年1月から今年7月までに納入された機体が対象となるという。航空情報会社シリウムのデータによると、これには15機のMRTT軍用空中給油・輸送機を含む160機が該当する。
エアバスは追加点検に関するブルームバーグの報道を確認する声明で、現在生産ラインから出荷している全ての航空機は点検済みで納入可能だと述べた。