[マニラ 22日 ロイター] - カナダのシドゥ国際貿易相は22日、フィリピンおよび東南アジア諸国連合(ASEAN)とそれぞれ進めている自由貿易協定(FTA)交渉が90%以上完了したと明らかにした。カナダ政府はカーニー首相が11月にマニラを訪問するまでに、両協定をまとめたい考えだ。
シドゥ氏はマニラで開かれた東南アジア経済相会合に合わせてロイターのインタビューに応じ、「双方に合意への意欲があり、それが何より重要だ」と述べた。
「相手国の動向にかかわらず、多角化は常に最優先の方針だった」と説明した。東南アジアとの関係強化は「特定の1カ国を念頭に置いたものではない」とし、米国の通商政策の変化が主な動機でもないと述べた。
東南アジア諸国が燃料調達先の多角化を進め、地政学的な混乱の影響を回避しようとする中、カナダは液化天然ガス(LNG)輸出能力を拡大していると述べた。カナダの太平洋岸では、開発段階の異なる5件以上のLNG事業が進んでおり、いずれもアジア市場への供給を目指しているという。
「カナダはエネルギー価格の安定と供給網の強化に重要な役割を果たせる」と語った。
また、カナダはフィリピンの主要製造業拠点「ルソン経済回廊」への資金支援を約束しており、エネルギーやデータセンター、関連インフラに投資機会があるとみていると説明した。人工知能(AI)やデジタルサービスの需要が増す中、フィリピンで成長するデータセンター分野への参入機会も探っていると話した。