[ニューヨーク 21日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げの可能性が意識される中、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇した。前週18日に日銀が「レートチェック」を実施したと報じられたことを受け、日本が連休に入り市場流動性が低下する中、政府・日銀による円買い・ドル売り介入に対する警戒が高まっている。

終盤の取引で円は対ドルで0.38%安の157.48円。

日銀は18日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コールレート翌日物の誘導目標を1.0%程度から1.25%程度に引き上げると決定。利上げは6月以来3カ月ぶりで、政策金利は1995年4月以来約31年ぶりの高水準となった。日銀の利上げには浅田統一郎委員と佐藤綾野委員が反対し、決定は7対2。利上げ決定後、円は急落したが、その後、日本経済新聞が日本当局による「レートチェック」が実施されたと報じたことを受け、小幅ながら持ち直した。レートチェックは為替介入の準備段階とされ、介入警戒感が高まった。

ニューヨークのバノックバーン・キャピタル・マーケッツのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「日本が連休中だった4月下旬から5月初旬にかけて当局が為替介入を実施したことが市場で思い起こされているが、1ドル=157円台前半から半ばの水準で介入が行われる可能性は低い」と指摘。「世界主要国を比べると、米国の経済は相対的に最も良好な状況にある」とし、米国の金利が高止まりする限り、相場は一定のレンジ内で推移するとの見方を示した。

今月は日銀のほか、米連邦準備理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)も利上げを決定。FRBとECBは、中東で約7カ月続く戦争が一因となっているインフレを抑制するために一段の利上げが必要になる可能性があると示唆している。

CMEフェドウオッチによると、FRBが10月27─28日の次回FOMCで少なくとも0.25%ポイントの利上げを決定する確率は55.4%。1週間前は43.5%だった。

この日はセントルイス地区連銀のムサレム総裁がFRBはインフレ抑制に向け追加利上げを実施しなくてはならない可能性が高いと述べたほか、 シカゴ地区連銀のグールズビー総裁もインフレ率が目標に向けて低下しなければ利上げが必要になるとの見方を示した。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.13%高の100.40。

ユーロ/ドルは0.14%安の1.1467ドル。ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で20日実施された州議会選挙で、反移民などを掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第1党になり、メルツ首相率いる保守陣営が戦後最悪の地方選敗北を喫したことがユーロ相場の重しになった。

英ポンド/ドル は0.18%安の1.3369ドル。

ドル/円 NY終値 157.36/157.39

始値 157.27

高値 157.52

安値 157.18

ユーロ/ドル NY終値 1.1462/1.1465

始値 1.1480

高値 1.1495

安値 1.1463

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