Ahmad Ghaddar Catherine Cartier Enes Tunagur
[ロンドン 21日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが20日、中東湾岸内で超大型タンカー7隻に原油約1400万バレルを積み込んだことが、タンカートラッカーズ・ドット・コムのデータで明らかになった。東西パイプラインへの攻撃で出荷が中断されたことを受け、サウジはペルシャ湾の輸出ターミナルからの積み込みを増やしている。
タンカートラッカーズ・ドット・コムによると、7隻はいずれも超大型原油タンカー(VLCC)。ロイターが確認した衛星画像でも、20日にホルムズ海峡内側のペルシャ湾沿岸ラス・タヌラ付近に7隻のタンカーが写っているのが確認できる。
サウジの原油積み出しは、過去1週間で紅海から中東湾岸にシフトしている。船舶追跡会社ボルテクサによると、湾岸からの原油積み出しは9月12日以降、日量平均約370万バレルと、月初の290万バレルから増加した。9月1─11日の紅海からの積み出し量は日量平均390万バレルだった。
JPモルガンのアナリストは18日付のリポートで、衛星データからサウジがホルムズ海峡経由で輸送した原油は過去6日間で日量平均290万バレルに達し、8月の1日あたりわずか70万バレルから増加したと指摘した。
今回の積み込みは、サウジの出荷が一部回復しつつある兆候をさらに裏付ける形となった。供給量拡大への期待から21日の原油相場は下落し、指標となる北海ブレント先物は一時、1バレル=100ドルを割り込み、9月9日以来の安値を付けた。
アラムコの広報担当者はコメントを控えた。