Howard Schneider

[ワシントン 21日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は21日、力強い需要に加え、原油にとどまらず幅広い商品(コモディティー)価格の上昇によるインフレを抑制するため、米連邦準備理事会(FRB)は追加利上げを実施しなくてはならない可能性が高いとの見方を示し、対応を先送りするよりも早期に行動する方が望ましいと述べた。

ムサレム氏はロイターのインタビューに対し「力強い需要に加え、供給要因が繰り返し生じていることでインフレリスクが高止まりしている」とし、「インフレ抑制に向けた一段の利上げがなければ、1年半後にインフレ率がFRBが目標とする2%を大幅に上回っている可能性の方が、目標に到達している可能性より高いと判断している」と述べた。

その上で、金融引き締めが経済に影響を及ぼすまでに時間がかかるとし、「約1年半後にインフレ目標を達成するには、金融政策がインフレに対し意味のある抑制効果を持つことが極めて重要になる」と語った。

ムサレム氏はFRBの次の政策対応のほか、インフレ抑制のために政策金利をどの水準まで引き上げる必要があるかについてはコメントを避けたものの、「早期の段階的な政策引き締めの方が、遅れて実施される大幅で急激な政策対応よりも望ましく、経済の混乱も少なくて済む」と指摘。「インフレはリスクではなく、現実の問題だ」とし、原油やその他の供給要因の影響を除いても基調的なインフレ率はFRBの目標を1%ポイント程度上回って推移している可能性があるとし、「望ましくない方向に向かっている」との認識を示した。

また「個人消費と投資は極めて健全、かつ力強いペースで拡大していると認識されている一方で、地政学的要因を含むさまざまな理由から、インフレ面のリスクは高まっているように見える」と指摘。現在の政策金利の水準については「緩和的な領域にある」との認識を示した。

FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすると決定した。利上げは2023年7月以来3年2カ月ぶりで、決定は全会一致。FOMCに合わせて公表された金利・経済見通しでは、年内に少なくともあと1回の0.25%ポイントの利上げが決定される可能性が示された。

年内は10月27-28日と12月8─9日にFOMCが予定されている。ムサレム総裁は今年のFOMCで投票権を持っていない。

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