Andrew Osborn Vladimir Soldatkin
[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアで21日発表された下院選の結果によると、プーチン大統領を支持する与党「統一ロシア」が下院で過去最多となる議席を獲得した。一方、反戦を掲げる野党「ヤブロコ」は、一部地方議会でわずかながら議席を確保したもよう。公式結果はほぼ確定したとみられる。
統一ロシアは、小選挙区の結果も含めて定数450議席のうち355議席、約80%を占める見通し。他党の支持なしに法案可決や憲法改正の発議が可能となる憲法上の多数派を維持する。これは、2016年の343議席という過去最多記録を上回り、史上最多議席となる。
開票率が95%を超えた時点で、中央選挙管理委員会のパムフィロワ委員長は、統一ロシアの得票率が57.83%だったと述べた。前回2021年の下院選で獲得した49.8%を上回った。その他に議会入りしたのは4党で、共産党が13.81%、極右の自由民主党(LDPR)が8.98%、「新しい人々」が7.96%だった。「公正ロシア」は議会入りに必要な5%をぎりぎりでクリアした。
これら政党は近年、主要な問題では統一ロシアと同じ投票行動を取ってきた。
プーチン大統領は、3日間にわたる下院選を、戦争への支持を測る試金石と位置づけていた。今回はロシアが2022年2月にウクライナに侵攻を開始して以来初の下院選となる。一部の地方議会や知事の選挙も同時に実施された。
真の異論を許容しないと批判される厳しく統制された政治体制の下、ヤブロコの候補者の多くが立候補を阻まれており、大きな波乱はほとんど予想されていなかった。
政治アナリストらによると、選挙のプロセス自体が比較的円滑に進んだと見られることは、当局にとって重要だった。プーチン氏をはじめとする当局者は、この選挙をロシアが結束していることを敵に示す手段と位置づけていた。