Christoph Steitz Rachel More
[フランクフルト/ベルリン 21日 ロイター] - ドイツで21日、自動車労働者が全国規模の抗議行動を行った。フォルクスワーゲン(VW)が18日に高級スポーツカー部門ポルシェでの60億ユーロ(68億8000万ドル)ののれん代減損を含む業績予想下方修正を発表。19日には、ポルシェを巡り、VWの大規模再建計画に4000人超の追加削減案が含まれていると独経済紙ハンデルスブラットが報じた。
抗議はVW、BMW、部品供給大手ボッシュで行われた。ドイツにとって最も重要な産業である自動車業界は、痛みを伴う人員削減、生産移転、工場閉鎖の可能性に直面。危機の影響は20日の州議会選挙の結果にも表れた。
VWは今月、過去最大規模の事業再建策で合意。新たに5万人を削減する計画で、強力な労組との全面対立は回避した。
しかし、労組側は経営陣に問題解決を求める姿勢を改めて示した。
フォルクスワーゲンのダニエラ・カバロ従業員代表委員長と、金属産業労組IGメタルのクリスティアネ・ベナー委員長は、中国との不公正な競争に対する保護の強化、より効果的な欧州連合(EU)の補助金政策、段階的退職制度の継続を要求。
ベナー氏は、ウォルフスブルクのフォルクスワーゲン本社で従業員に対し、「企業の指導者と経営陣には、自動車生産国としてのドイツ、従業員、雇用に責任を持つことを期待する」と述べた。
IGメタルのホルスト・オット氏は「怠慢と壊滅的な判断ミスにより、ほとんどの経営者は電動モビリティー、デジタル化、電池技術の進展に追随できず、ドイツの自動車・部品産業を後退させた」と批判した。
一方、4000人の追加人員削減計画が報じられたポルシェのミヒャエル・ライタース最高経営責任者(CEO)は従業員に対し、報道を否定した。
ライタース氏はロイターが21日に確認した内部メモで「ポルシェで追加で4000人の雇用を削減する計画はない」と表明。既存の再編計画はポルシェの監査役会で承認されているとし、「計画のいかなる変更も想定していない」と述べた。