Jiaxing Li

[香港 21日 ロイター] - 中国人民元は21日の通常取引を1ドル=6.6955元と、2022年6月30日以来の高値で終えた。今週の米中首脳会談を前に、中国人民銀行(中央銀行)が元高抑制姿勢を緩めた。

人民元は一時1ドル=6.6950元と、23年1月16日以来の高値を付けた。オフショア人民元はアジア時間で約0.03%高の1ドル=6.6946元で推移した。

人民銀は取引開始前に対ドル基準値を6.7487元と23年2月3日以来の元高水準に設定した。基準値はほぼ1年にわたり市場予想より元安水準に設定され、人民銀が元の上昇ペースを抑えようとしていると受け止められてきた。しかし今月に入り基準値の元高方向への設定が加速し、人民銀が抑制姿勢を緩めたとの見方が出ている。

ゴールドマン・サックスのアナリストはリポートで、米中首脳会談を控えた時期の基準値の強さは、過去の実績と一致しており、オフショア・スポット相場がさらに上昇する余地が拡大していると指摘。

「首脳会談が開催されるという事実は、安定した貿易関係の維持に寄与するはずだ。中国の政策当局者は持続的かつ緩やかな元高を容認することに引き続き安心感を持つだろう」と述べた。

一方、OCBCはノートで、元上昇と相対的な安定は米中交渉にとって建設的な背景を作り、競争的な通貨切り下げとの新たな批判の余地を減らすものの、今回の人民銀の動きを持続的な元高サイクルの始まりと解釈することには慎重であるべきだと指摘した。「米中金利差が大きく、国内のファンダメンタルズが依然として弱い状況を踏まえると、最近の上昇の一部は人民元の根本的な再評価というより、首脳会談に向けた政策主導の安定化を反映している可能性がある」と述べた。

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