[21日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)と米連邦準備理事会(FRB)は、人工知能(AI)特化型ヘッジファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」への投資で米クオンツ取引大手ジェーン・ストリートが巨額の損失を抱えたことを受け、グローバル銀行に大規模トレーディング会社へのエクスポージャーを問い合わせている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が21日報じた。
シチュエーショナル・アウェアネスは、元オープンAI研究者のレオポルド・アシェンブレナー氏が運用するファンド。AI・半導体株の急落を受けて運用資産価値が急減し、保有する公開株ポートフォリオの大半をシタデル・セキュリティーズに売却せざるを得なくなった。これにより、ジェーン・ストリートでは7月に約150億ドルの損失を計上した。
関係者の話としてFTが報じたところによると、英米中銀は現在、トレーディング会社のリスク選好、取引時間中の銀行のエクスポージャーの推移、リスク管理の機能の仕方について情報提供を求めている。
ロイターはこの報道を独自に確認できていない。米FRB、英中銀、ジェーン・ストリートは、営業時間外のロイターのコメント要請に直ちに応じなかった。
先月、米証券取引委員会(SEC)は、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどの米金融大手に召喚状を出した。SECはシチュエーショナル・アウェアネスが破綻の危機に瀕したことを受け、同ファンドのマージンコール(追加証拠金)を引き起こした取引や貸し手とのやり取りも含め、取引活動やレバレッジの利用について調査している。