Kentaro Sugiyama Takahiko Wada

[東京 18日 ロイター] - 植田和男日銀総裁は18日、金融政策決定会合後の会見で、今回の利上げ後も金融環境は緩和的な状況にあるとの認識を示し、基調的な物価上昇率が2%に近づいている中で、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き利上げしていくことになると語った。

利上げのタイミングやペースについては「中東情勢や人工知能(AI)関連需要の拡大、為替相場の変動の影響を含め、経済・物価の中心的な見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討していく」と繰り返した。

植田総裁は、これまで基調物価上昇率を2%に向けて上昇させることが短期的な政策の狙いだったが、現在はそれが2%に接近しつつあると指摘。物価の上振れリスクが顕在化し、経済に悪影響を及ぼすことがないようにしていくことが重要だと説明した。その上で「政策の局面が変化した」と述べた。

日銀はこの日の決定会合で、政策金利である無担保コールレート翌日物の誘導目標を1.0%程度から1.25%程度に引き上げることを7対2の賛成多数で決めた。利上げには浅田統一郎委員と佐藤綾野委員が反対した。植田総裁は「ある種適切な議論が行われた結果だ」との認識を示した。

市場でタカ派的とみられている高田創委員と田村直樹委員が来年7月に退任するが「そこを心配して決定のペース等を考えることは基本的にない」と述べた。

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