[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、スイスの食品大手ネスレとフランスのスーパーマーケット大手オーシャンのロシア資産を暫定管理下に置くよう命じた。17日に公表された大統領令で明らかになった。
大統領令によると、ネスレとオーシャンのロシア資産は、L・E・Vマネジメントの暫定管理下に移管された。
これに先立ち、ロシア紙コメルサントは事情に詳しい関係者の話として、KSロジスティカと呼ばれる会社がプーチン氏に対し、ネスレの資産を暫定管理下に置くよう要請したと報じていた。
同紙によると、要請の対象はロシア国内のネスレ傘下5社に及び、理論上は所有権の変更につながる可能性があるという。
ネスレはロイターに対し、この要請についてロシア当局から連絡は受けていないと述べた。全ての規制要件を順守しつつ、ロシア国内の事務所や工場の運営を継続しているとした。
ロシアは2022年のウクライナ戦争開始以降、外資系資産に対する統制を強化してきた。プーチン氏が2023年に署名した大統領令に基づき、ロシア政府は「非友好的」と見なす国の資産を暫定管理下に置く権限を持つ。
ネスレは、食品メーカーとして生活必需品を供給しているとして、ロシアでの事業を継続してきた。
コメルサントの情報源によると、今回の要請は、ネスレがロシアでの生産能力を拡大せず、ロシア工場で製造した製品の輸出を停止するという決定を下したことに起因している。