<為替> 8月の米雇用統計を受け米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げに踏み切るとの観測が高まったことを受け、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇した。 ただ、7日がレーバーデー(労働者の日)の祝日で3連休になるほか、来週発表されるインフレ指標を見極めたいとの思惑から、ドルは序盤の上げ幅を一部縮小。終盤の取引でドル/円は0.26%高の156.19円で取引されている。 労働省が朝方発表の8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が16万2000人増と、予想外に減少した7月から反転。エコノミスト予想(5万6000人増)も大きく上回った。失業率は4.1%と、前月から横ばい。時間当たり賃金は前年比3.1%増と、伸びは7月の3.2%から鈍化した。 ウォラー理事は3日、今後発表される経済指標でインフレ圧力の鈍化が確認されれば、15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを支持する考えを示しており、市場では来週10日に発表される卸売物価指数(PPI)、11日に発表される消費者物価指数(CPI)が注目されている。 金利先物が織り込む9月の会合で利上げが決定される確率は57%。雇用統計発表前は50%だった。 円は今週に入り、日銀の利上げペースが加速するとの観測が強まったことを背景に急伸。円は7月末の日米協調介入後につけた高値である1ドル=155.21円を試す展開となっており、この水準を突破すれば5月6日以来の円高・ドル安水準となる。 三村淳財務官は4日、為替対応について「引き続き臨戦態勢ということは変わらない 」と述べ、1日まで米国で開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の後も米国の通貨当局とは「絶え間なく連絡を取っている」と語った。 市場では、日本国債利回り上昇を受け、保険会社や年金基金などの日本の投資家が米国債への投資を引き揚げ、日本国債へ資金をシフトする可能性があるとの見方も出ている。 終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.21%高の99.17。ユーロ/ドルは0.12%安の1.1611ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りは上昇した。予想外に強い米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの観測が強まったためだ。ただ、市場参加者が来週の消費者物価指数発表を控えて慎重となり、利回りはやや押し戻された。

市場はすでに来週の消費者物価指数(CPI)を見据えている。市場ではよりタカ派的な見方に傾く可能性があるが、FRBが9月15─16日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに至るかどうかは、なお比較的不透明だ。

金融政策の変更に特に敏感な2年債利回りが上昇をけん引し、終盤では4bp上昇の4.37%となった。週初からの債券売りの波で、利回りは一時4.4246%と、2025年1月以来の高水準を付けた。

雇用統計発表直後、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む今月のFRB会合での利上げ確率は約65%と、統計発表前の約55%から上昇した。ただ、午後には57%に低下した。

10年債利回りは、雇用統計発表後に一時4.812%まで上昇した後、終盤では約2bp上昇の4.78%前後となった。

30年債利回りはほぼ変わらずの5.24%。

2年債と10年債の利回り格差は40.37bpだった。短期債利回りが上昇をけん引したことから、この日は2.7bp縮小した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要3指数が反落して取引を終えた。8月の雇用統計を受け米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げに踏み切るとの観測が高まり、幅広い銘柄に売りが広がった。

S&P総合500種の主要11業種では、一般消費財株が最も大きく下落。資本財株と情報技術(IT)株は小幅ながらも上昇した。

半導体株指数は3.4%上昇。主要セクターの中で突出して堅調だった。ただ、四半期ベースでは17.8%下落している。

ソフトウエア・サービス株指数は2.1%下落。ただ、四半期ベースでは約24%上昇している。

個別銘柄では、カナダのスポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカが17.4%急落。前日に通期見通しの2度目の下方修正を発表したことを受け、企業再建が長期化する可能性が警戒されている。

クリエイティブツール大手のアドビは6.7%安。最高経営責任者(CEO)の交代発表が嫌気された。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。ナスダック市場では値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.1対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は131億4000万株。直近20営業日の平均は148億9000万株。

来週7日はレーバーデー(労働者の日)の祝日のため、米国株式市場は休場となる。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米国の雇用統計が予想を上回る伸びを示し、米連邦準備理事会(FRB)が今月にも利上げに踏み切るとの観測が強まったことから、金相場は下落し、週間でも小幅な下げとなる見通しとなった。金現物は米東部時間午後1時49分(日本時間翌午前2時49分)時点で1オンス=4419.09ドルと1.2%安。雇用統計発表直後には一時2%超下落し、4364.99ドルまで下げた。

米金先物12月限の清算値は1.4%安の1オンス=4476.60ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米国とイランの紛争が7カ月目に入り、両国の軍事衝突が再燃する中、上昇し、週ベースでも大きく値上がりして取引を終えた。

清算値は、北海ブレント先物が0.76ドル(0.8%)高の1バレル=92.68ドル。米WTI先物は0.18ドル(0.20%)高の91.48ドル。週間ベースでは、北海ブレントが7.6%、米WTIが約10%それぞれ上昇。紛争の影響を背景に、中東における供給ルートは依然として阻害されている。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 156.24/156.25

始値 156.31

高値 156.74

安値 155.36

ユーロ/ドル NY終値 1.1613/1.1614

始値 1.162

高値 1.1626

安値 1.1586

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*06.50 5.2444%

前営業日終値 98*07.00 5.2430%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*24.00 4.7842%

前営業日終値 98*29.50 4.7620%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.50 4.5484%

前営業日終値 99*13.00 4.5090%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.00 4.3744%

前営業日終値 99*19.38 4.3340%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 53414.25 -271.86 -0.51

前営業日終値 53686.11

ナスダック総合 26506.99 -77.07 -0.29

前営業日終値 26584.06

S&P総合500種 7718.60 -29.11 -0.38

前営業日終値 7747.71

COMEX金 12月限 4476.6 ‐63.3

前営業日終値 4539.9

COMEX銀 12月限 6674.8 ‐95.6

前営業日終値 6770.4

北海ブレント 11月限 96.28 +0.76

前営業日終値 95.52

米WTI先物 10月限 91.48 +0.18

前営業日終値 91.30

CRB商品指数 416.4087 ‐0.2925

前営業日終値 416.7012

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